2025-03-01 [寄稿] Peter Luger Steak House
お値段もサイズもUSA級
- ホテルのエントランスの様なレセプションに迎えられ、1緊張。階段を上がるとやたらと天井の高いホール状のメインダイニングにたどり着いた。テンションの高いビッグなサイズのおじさんに席へと案内され突然メリケンみを感じる。飲み物を尋ねられるが、無料の水をチョイス。2緊張。メニューは前夜に予習し尽くした通りで全て3倍~の物価高。かつてない金額のメニューをオーダーし、3緊張。アメリカへ交通費なしで来れたと思えば、逆にお得なのではと考え始めた…
- 以下はメニューごとの感想。
前菜
- 見た目通り生の玉ねぎは辛いので、トマトだけの方をお勧めする。贅沢に真ん中だけ使ったトマトはルーガーソースをかけただけうまくなる。食材の価値を5倍にする秘伝のルーガーソースは刺激的なトマトソース。ケチャップというよりデミグラスソースに近い。提供されなかった真ん中以外がソースにされてしまうのだろう。
サーモンはそのままが絶対にうまい
- たしかに美味だが、値段の割に頭打ちか。やたらとサーモンにもルーガーソースをかけることをお勧めされたが最後までかけなかった。このゴリ押し(※レコメンド)にサービス料のほとんどが費やされている。
人生で一番高いメニュー
- バターのお風呂に浸かりながら重役出勤。外側がカリカリなのに中はレア、家庭では不可能な焼き加減。熟成とメイラード反応により、今まで食べたどのステーキよりうまみが強い(気がする)。生臭さと脂を全く感じさせないサーロインも素晴らしかったが、膨れつつある胃には、あっさり柔らかなヒレに軍配が上がる。
- 店員のチョンボにより、お願いした順番にサーブされなかったのはなかなかのギルティだった。サーモンより先に来ていたら評価がさらに上がった可能性はある。
ブロッコリー>ステーキ
- 歯ごたえのある心地よい硬さをのこしつつ、甘みを引き出している。焼き加減が最高。この店はブロッコリーを焼くことが得意らしい。1房300円するこのご時世に、もりもり6房でたったの2000円。コスパも抜群。
- 肉のうまみを吸い、肉より肉々しいブロッコリーが満腹に染み渡る。頬張るたび増していくブロッコリーの評価は、食事終了間際になるとステーキを超えていた。
無限凝乳編
- チーズケーキがでかい。本体なみにでかい生クリームも、添えられているというには存在感がありすぎる。写真では伝わらないのが残念。やめて、致死量の生クリームを押し込んだら、闇のゲームでモンスターと繋がっている城之内の胃の中まで燃え尽きちゃう!次回「城之内の胃、再び死す」デュエルスタンバイ!
- 食後は忘れずにマウスウォッシュ
解説
先日ネタにした友人の結婚祝いでお金を出すだけなのも味気ないので、以前から奢れと連呼していたPeter Luger Steak Houseに夫婦で行ってこいと送り出した結果この記事が生まれた、意外とマメなやつだ。この記事に53,130円の価値があるかはさておき、いつも通り横暴に楽しんでいただけたようでなによりである。しかし、この種の店でコスパを気にするあたり流石である。