2025-01-19 あなたへのおすすめを見ればその人となりがわかる

本棚を見ればその人となりがわかるという。色々と疑問は残るが遊んでみよう。なるほど、茶色だ。
おふざけをもう少し続けてみよう。ガラス扉がついている。扉をつけるということは、恐らく本を綺麗に扱いたい気持ちはあるのだろう、あるいは埃が積もることを懸念する程度には神経質だが掃除頻度を下げたいと思う程度の物臭さなのかもしれない。しかし、読まれた本が少なそうである、ピカピカの本をガラスの中に展示するというのはいただけない、自己顕示欲が透けて見えるではないか、さぞいけすかない野郎なのだろう。なるほど、人となりが見えてきたがもう一声欲しい。
ざっと目につくタイトルを眺めてみると、食とうんちに関心をよせる性的不能の惨めな中年といった人物像が朧げながら思い描かれる。それは正しいが素直に認める度胸はないので見方を変えよう。古典文学と学術書ばかりで遊び心が感じられない、さぞ退屈な人間なのだろう。分野にもこれといってまとまりがないが、猥雑な関心の持ち主であるにしては先述の通り綺麗な本が多すぎる、見栄で本を選んだにしても選ぶ分野を間違えているので、センスも腐っているとみた。何はともあれ軸のない未熟な人物なのだろう。
もっとも、私のような社会性の欠如したろくでなしの能無しであれば、本棚を見るまでもなくだらしない姿だけで容易に人となりが透けて見える。もう少し社会性を持った装う能力のある人物の評価として実用に耐えるのか検討してみる方が余程面白そうであるが、そんな知り合いはいないので実態は不明である。
しかし、今どき電子書籍が主流で本棚を置いていない人間も増えているような気がしないでもない。そうなると、本棚を忘れてKindle等の各種サービスに置き換えた方がいいかもしれない。あるいは本を買って読むことすらないというのであれば、いっそ検索エンジンの履歴の方がより適切かもしれない。そもそも文字が時代遅れの可能性すらある。となればYoutubeやTikTokの履歴でも眺めるべきである。この記事を読んでしまう程度には物好きな読者諸賢としても関心はないだろうが、私のTikTok閲覧履歴を見た際、何が見えるかというと虚無である、然り、我が人生とすら言える。
さて、こうなってくると多くの情報が集まるGAFAM辺りのレコメンドエンジンこそ、その人間の関心を無慈悲に、機械的に示してくれるのではないだろうかと期待が湧いてくる。ということで、この二日間Amazonにおすすめされた商品を並べてみよう。
  • ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)
  • 木製模型キット ライトフライヤー YG711
  • 日本AV全史
どこに出しても恥ずかしい素敵な人物像が思い描かれる、真に日本の恥であるがそれは正しい。一体どんな面をぶら下げていれば生きていられるのだろうか、こんな汚物、玉虫型飛行器のモルモットとして括りつけるのがよかろうと思ったが、偉業を穢すわけにもいかないのでやめておこう。