2025-06-09 SDGs恋愛

私は犬のように愛情深いので、日頃からお尻の匂いを嗅いで挨拶して回っているし、人の顔を舐め回しては逮捕されている、きっと犬ほど愛嬌がないのが敗因だろう。もちろん嘘である、お尻の臭いは嗅ぐし、顔は舐め回すが、犬とは異なり純度100%の下心である。
実際、人間が合法的に顔を舐め回すにはどうすればいいだろうか。風俗店で金を払うのが簡便であるが、それでは味気ない、犬のように愛情を持ってというのであれば...大いに疑問の余地は残るが...そのお相手と頑張って交際するぐらいしか道はないだろう、余程お相手がイカれていないと成立しないと思われるが。実際、交際というのは具体的な行動や行動の許可ではない、曖昧な関係性の表現に過ぎない。それ故に、その意義がいまいち理解できていない。部分的には理解できている、例えば両者が共通のコミュニティに属している場合は、浮気等々の行動に関して悪評が広まるペナルティが発生するので有効だと思う。
しかし、そうでない場合はどうだろうか。凄まじいパッションを持っていれば話は変わるかもしれないが、基本的には何をしたところで各々の居場所には影響がない、付き合っていようがいまいが実効性はないと思うのだ。付き合ったらここまでOKといった貞操観念の話題と併せて語られがちだが、実効性がないものに依拠するのは色々と残念な気がしてならない。
というのは本音でもあり冗談でもある。関係を表現することで安心できる部分があるというのには共感できる。これは子供がお友達になったことを確認するのと同質なのだろうか、そう思うと微笑ましくはある。とはいえ、お友達とは異なる関係だ。望むと望まざるに拘わらず多くを共有せざるを得ないのだから楽しいばかりではない。そう思うと告白というのは覚悟の表明としてあるべきな気もしてくるが、現実はもっとカジュアルに捉えられていることだろう、だから破綻するのかもしれない。
一般に、人間関係は持続可能であることが望ましいとされている。ネットで見かける恋愛関係の話題というと、デートの割り勘や、店のグレード選びだが、これを飽きずに延々と繰り返して論争しているのは大したものである。しかし、サステナビリティの観点が不足しているように思えるので、SDGsの17の目標をデートの観点から眺めてみよう。残念ながら不才故に全ての目標に対してコメントすることはできなかったが、各々何かしらの演習として試みられたい。
1 貧困をなくそう
マンネリ防止には、遊びの幅を広げる必要がある。精神が豊かであれば、お金に頼らずとも様々な遊びを見出せるかもしれないが、それは相当な才能である。凡夫のデートには金がかかると諦めよう。
2 飢餓をゼロに
ベネズエラの諺に「飢えをともなう愛は続かない」というものがあるらしい。つまり断食デートは非推奨だ、そんなもの聞いたことはないが。
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
脱線するが面白い話題だと思う。
やんごとなき血筋の研究者が書いた古事記解説本をどこかで読んだ記憶があるが、アマテラスとスサノヲの子作りを題材に、神々の行いを真似するのはよくない云々を理由に近親相姦が禁じられているとの説明をしていたような気がする。しかし、その論法をイザナギ・イザナミの国産みに適用すると、恋愛は女性主導で物事を進めないとおかしいのではと疑問が発生するのだが、そこを真面目に取り扱った研究はあるのだろうか。
平等性が自己完結している自称プリンセスの私にとっては関係のない話題ではある。
6 安全な水とトイレを世界中に
ありがたいことに、日本においてはこれらの要素は十分に満たされている。先人には感謝と敬意を。しかし、なぜかデート中にトイレに行くことを恥ずような風潮があるように感じる。大抵のデートには食事が伴うと思うが、食欲を満たすということは、排泄欲を満たすことになるのだから、デート中であっても気軽に楽しむのが筋だと思うのだが。
7 エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
つまり人口と低俗なことしか思いつかなかったことを正直に記載しておく。
10 人や国の不平等をなくそう
11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任、つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
少しの外出でもミイラ化しそうな昨今の酷暑を思うに、夏季のデートはやめた方が懸命に思える。そうして眩しく暑い夏の間に二人は疎遠になり関係が消滅するのだ。実は気候変動が少子化の遠因だったという珍説を提唱した結果、学会から追放されたという事実は存在しない。
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
17 パートナーシップで目標を達成しよう
デートの目標とは一体なんだろうか、楽しい時間を送ることだろうか。